【最終更新日:2020/03/26】

椎間板ヘルニアになった時

Q:椎間板ヘルニアになったらどうしたらいいですか?

 

A:まずは認めてください

 

ヘルニアになったと受け入れる事。

椎間板ヘルニアは中々受け入れる事ができません。それが最初で最後の壁です。

僕はヘルニアなんだ。

まずは認める事から始めて下さい。自分がヘルニアになったという事実。そして一度傷ついた椎間板は「元の椎間板には戻れない」という事実を。

そこから始まるのがヘルニア復活大劇場となります。

解説

腰を曲げると太腿の裏が痺れる。足を動かしていないのに脚が痺れる。そんな「意味不明な状況」が神経痛全般の特徴です。

障害を受けた神経が支配している領域全てに症状が出る可能性があります。一般的に症状が重い程に発症部位が広く・長いです。

まずは落ち着きましょう。

椎間板ヘルニアはぎっくり腰とは違った強烈なインパクトを与えてくれます。

え?ナニコレ?

人生初の神経痛だった場合、動かしている場所と実際に症状が走る部位が違う事にパニックになります。

限りなくヤバくないか?(T_T

それが人生初のイベントが持つインパクトです。誓ってもいいですが、人生初の「トイレ詰まり」を経験しても皆さんは同様にパニックを起こします。流れていくはずの水が戻ってくるあの恐怖。

来るのか!溢れるのか!

と呆然と便器を見守るしかできないあの恐怖。ヘルニアもそれと同じです。人生初だから「過去の類似経験」を引っ張り出す事が出来ず「得体のしれない何か」と受け止めてしまっているだけです。

まずは落ち着きましょう。

皆さんが思っている以上に、椎間板ヘルニアも神経痛も「一般的で世の中に溢れている症状」ですから。

椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアについての解説はネットを開けば幾らでもありますので、そちらに譲ります。ここでは大事なポイントを抜き出して説明していきましょう。

ドン!

これがヘルニア

赤い丸で囲まれたものがヘルニアです。中央の白い球体からニョロっと飛び出しているのがわかると思います。

そのニョロがヘルニアです。

そして、そのヘルニアのニョロがこれまた白い神経にぶつかってるのがわかると思います。

ドドン!

これが神経圧迫。

赤丸の中にある「青丸」です。ニョロっと出ているヘルニアが、ニョキっと伸びてる血管みたいな白い線にドカーンとぶつかってるのがわかるかと思います。

これが神経圧迫です。

神経がビリビリ痛むのは、こうして神経に外から「圧迫」が掛かる為です。

  1. 圧迫そのもので痛みとなる
  2. 圧迫による血流障害で痛みとなる

天津木村さんではありませんが、どちらもあると思います。

良く起こる痺れ・神経痛

ドドン!!

緑の線沿いに良く痺れが起こる。

ヘルニアで良く起こる神経症状が坐骨神経痛です。上の図で「緑」の線で表現されているのが正に坐骨神経となります。

椎間板ヘルニアで神経が圧迫されると良くこのライン上に痺れが出てきます。

腰を曲げる角度に比例して「お尻→太腿裏→膝裏」と痺れは進んでいきます。たまに膝で表に出て来る場合もありますが、それも結局は坐骨神経痛の一種です。

知っておくだけでも武器になる

この坐骨神経痛が起こるかどうかはヘルニア次第な部分があるので運頼みなところがあります。ですが、坐骨神経痛の存在を知っているのといないのでは全く違います。

ああ、これが坐骨神経痛ね

実際に神経痛が走った時に冷静に分析できればしめたもの。それだけで症状は半分近くに抑えられいると思って下さい。

え?ナニコレ?

こんな状況だと痛みも痺れも3倍増しとなります。

「知る事は武器」です。

  • ヘルニアを知りましょう
  • 坐骨神経痛を知りましょう

知る事自体がもう治療なのですから。

認めた後の対応について

ヘルニアを認めた後の対応について紹介します。

できるなら安静が一番

腰痛と同じです。人間の身体に何かが起こった時、最強の治療法とは「安静」だと知っておいて下さい。

安静を超える自己治癒力の発揮方法はありません。

ドドン!

史上最強の治療

これができるなら、本当にこれをして下さい。

問題は「それができないから困ってるんだ」という人が全体の9割くらいを占めている状況です。

その場合は次の一手を取ってください。

病院へ行く

まずは必ず病院に行きましょう。目的は診断ではなく「MRI」です。これが無くては椎間板ヘルニアとの向き合い方が見えてきません。

まずは身体の中にいる「ヘルニア」とご対面をして下さい。

どうもこんにちは。

そこで手術を宣告されるかもしれませんが、最初から手術は避けた方が良いと思います。

切り札にしたいです

こういう言い方が角も立たずに良いでしょう。

治療院を探す

MRI画像が手に入ったら、後は自分のパートナーとなるべき「治療家」を探してください。インターネットに聞けばすぐピックアップできると思います。

  1. 「どんな先生がいいのか?」
  2. 「どう選べばいいのか?」

ここで殆どの患者様が詰まります。そして迷います。

誰か教えて

こうなるのですが、こればっかりは探すしかないです。そして試すしかないです。

良さげに感じた治療院に行ってみて、実際に自分で感じて下さい。そして自分の中に経験値を積み上げてください。そうすれば段々と見極めができる様になります。なるはずです。

最初の1院でいきなり正解が引ける事はまずありません。最初は「勉強代」と考えて色々回ってみる事をおススメします。

「出会えたら一生もの」ですから今こそ、モチベーションをフル活用して頑張る時期です。

ヘルニア治療においてここが最も大切な分水嶺と言っても良いでしょう。

総論

ヘルニアはまずは認めましょう。そして病院でMRIです。

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